『ジャスティス・リーグ』遂にお披露目DCチーム

星の侵略、地球外からの危機が迫る。
地球を守るために力あるものを求めバットマンは動いていた。
かつて退けた破滅をもたらす者は既にそこまで来ている。

基礎情報

原題:Justice League
2017 アメリカ ワーナー 120分
監督:ザック・スナイダー
主演:ベン・アフレック、ガル・ガドット
字幕翻訳:アンゼたかし
キャッチコピー:オンリーワンが集まれば、世界も救える。

総合レビュー(ネタバレなし)

マーベル系の映画に先を越されながらも満を持して公開されたジャスティスリーグ。
ヒーローチームとしては元々こちらが先だったようで心待ちにしていたファンも多いはず。

チームものの映画で結成段階から描いていくので序盤の仲間集めをしている間はいくらか退屈に感じるかもしれないが、バットマンやワンダーウーマンが単体でも色々アクションしてくれているので大きく弛んだりはせず、後半でも全員が個々の能力で動きまくる。

この映画に至る前に、全キャラが単体の映画を出してきているわけではないのでこの映画からみる人によっては個人の掘り下げの甘さが気になるかもしれないが、そこを含めてもキャラものの映画として非常に楽しめる内容になっている。

この先ネタバレを含みます

ジャスティス・リーグをみて

マン・オブ・スティール、バットマンVSスーパーマン、ワンダーウーマンをみている状態で劇場へと向かった。
ヒーロー達に特別な思い入れがあるわけではないけれど、幼き頃英語もまったく分からないのにジャスティスリーグのアニメをみていたことがあるので実は楽しみだった映画。
期待はやや大きめでみに行くことになったがそれでも満足させてもらえる内容だったため、今後がさらに楽しみになっている。

魅力はやはりキャラクター

これはただスーパーな能力を持つ者達が戦いを繰り広げる映画ではなく、DCコミックスを代表するスーパーヒーロー達が強大な敵に対抗するためにチームを結成して戦う超キャラ物映画である。
バットマンのようなキャラクターが居る以上、一言スーパーヒーローとまとめてしまうのは本当は違和感があるが便宜上ということでご容赦をいただきたい。

その中でも注目すべきは何と言ってもワンダーウーマンその人だ。
そこはやはり私も男ということで彼女に魅了されてしまうのも仕方の無いこと、単体の映画でもその魅力に打ちのめされキャラは勿論女優のガル・ガドットにも心惹かれまくっている。
彼女には序盤いきなり出番が用意されており、制作側も観客の大勢を取り込む術を心得ているようだ。
ここで彼女は人質に向けて乱射された銃弾を高速で移動しながら全て弾いていく、正直なところこの場面をみせてもらっただけでチケット代の元は取れたようなものだった。

しかし男性の心をくすぐって来るのは何も美人だけではない、フラッシュの持つ超速いという特徴も正にそれである。
彼の能力は非常に使いやすく、それでいて派手に演出できるためか今作では活躍の場が多く用意されているように感じた。
フラッシュ自身もコミカル担当なのか軽すぎない程度には緩かったのでかなり美味しい立ち位置にいる。

キャラクターとしてのバットマンは最早語るまでもないが、上の二人に対して少々影の薄かったのがアクアマンとサイボーグの二人だ。
サイボーグに関しては私の持っている情報が少なすぎるが、箱の結合を解くという最大の活躍をした以外は良い意味でも悪い意味でもただの機械だった。
人間だった頃の設定として天才的な頭脳の持ち主ということだったがあそこまで機械化されている上に、謎の言語が頭を巡っているというのでは人間時代の設定は果たしてどこまで意味を持つのか。今後に期待である。

アクアマンはサイボーグに比べれば映画内で情報解禁が行なわれているが、本編では陸上での戦闘がメインなのでアクアマンの持っているであろう能力の全容を知ることはできなかった。
今後来るであろうアクアマンの単体映画ではおそらく水中での活躍がメインに添えられると予想される、その後ジャスティス・リーグとして登場するとき水に関連する力がどう表現されるのか注目していきたい。

原点にして最強

特別な前情報無しでみに行っていたので大きなサプライズがあった。
そう、死んだことになっていたスーパーマンの復活である。
確かに、かつてみたジャスティス・リーグのアニメでもスーパーマンは居たような気がするので死んだままということの方がおかしかったのかもしれない。
フラッシュの活躍により甦ったスーパーマン。
甦ったショックも相まって周りを敵と認識したようで、サイボーグの誤射をきっかけにヒーロー達の戦いが始まる。ここでの彼の強さは余りにもスーパーだ。
サイボーグにしろ、アクアマンにしろ、ワンダーウーマンにしろ、そのことごとくを手玉にとって跳ね飛ばし、あろうことか異次元のスピードで移動するフラッシュに遅れることなく身体を動かし攻撃を加えてくる。彼らに比べればただの人であるバットマンなどは瞬殺も良いところだ。
最終的にはバットマンの切り札として恋人であるロイス・レインが登場したお陰で落ち着きを取り戻し事なきを得るが、最強のヒーローとしての実力を大いに見せ付けてくれた。

付け加える形になるがこの場面でスーパーマンの演者であるヘンリー・カヴィルを堪能できるのも非常に嬉しい。
彼は甦った時点では上半身裸になっている。この肉体美がたまらない。
そこはやはり私も男ということで男性という生き物の一つの完成形を見た気がしている。
あの声、あの顔、そしてあの肉体美である。そう、彼はスーパーマンなのだ。

アクションとしてアクション

ジャスティス・リーグで大いに満足できた理由としてしっかりと戦ってくれる点が挙げられる。
例えば他のコミック系アクション映画としてX-MENがある、X-MENも好きな映画ではあるものの作品数が多い割りに満足のいくアクションをしてくれているものは少ない。

X-MENとしてのテーマに関わってくる話なのかもしれないが、超能力のような普通では無い力を持つ者が集まり敵対構造もあるなら、その能力を最大限活かした激しいアクションをみたいというのが正直なところで、人権など政治的な話に傾いているX-MENはその欲求を満たしてくれない。

今作をみに行く際にもそういった一抹の不安は抱えていたので、断続的に戦い続けてくれたことは大きく評価したい。

敵の存在

チームの結成が進められていた理由は地球外からの侵略に対する防衛策を確立するためだ。
今作ではその侵略者としてステッペンウルフという異形が襲来する。
ステッペンウルフが襲来する理由としては純粋に破滅をもたらすためであり、同時に地球に封印されている三種のマザーボックスという超常的なパワーを有する箱を手にするためだ。
かつて地球を侵略したときはワンダーウーマンの種族やアクアマンの種族、果ては別の星の民や神々までが協力して退けた。
どこまでも強大な敵として表現されるがその力強さはあまり発揮されることは無かった、今作で唯一残念だった点だ。
ステッペンウルフが始めに登場したのはワンダーウーマンの故郷でもある島。
ここでのアマゾン族との戦いは見応えがあるように思えたが、後になって振り返れば綺麗な女性達を殴りまくっただけにすぎない。
ただし、ステッペンウルフから箱を守ろうと必死のリレーを繰り返すアマゾンアクションはかなり見応えのあるものだった。

同じようにアクアマンの故郷に封印されている箱を強奪に登場した際も行なわれるのは主に肉弾戦。
ステッペンウルフは単純に個体として力強いという印象にしかならなかった。
そして個体としての強さならば、終盤の決戦でも分かるようにスーパーマンの方が強いように感じてしまう。
なによりもその最後が酷い。
今作で登場する雑魚敵は対象の恐怖を嗅ぎ付けることでより攻撃性を発揮する、負けそうになったステッペンウルフは敵対するチームに恐怖を感じ、それによって従えていたはずの雑魚にまとわり付かれ逃げるようにして去っていく。
破滅がどうとか、かつてあらゆる種族が力を合わせて撃退したとか、そういった前振りからまさか雑魚敵すら蹴散らせずに逃げ帰るとは思ってもみなかった。
たとえダメージを負っていたとしてもだ。

敵味方の力加減は難しい部分だがバットマン側が負けるような雰囲気は一切無かったので展開自体を楽しむことはできなかった。
その分ヒーロー達それぞれの魅力と動きで楽しませてくれてはいるので、今後の相手がどのように捻ってくるのか見ものだ。

全体として

ほとんどのアクション映画に言える事だがこの映画もストーリーとしての重みはほとんど無いと言って良い。
まとめてしまえば超人が居る、敵が来た、倒す、これだけだ。
重要なのはそこをキャラクターの魅力とアクションでどう埋め立てるかということで、その点でジャスティス・リーグは成功している。
バットマンVSスーパーマンで散々やったからか退屈な政治的シーンがみられなかったのも良い点だ。みたいものをみせてもらっている感覚がある。
今後キャラクター達の単体作品が登場して行き、ジャスティス・リーグとしても続編が出てくることになる。
今作はそれらに対して期待を抱くに充分な仕事をしたと言える。
期待が膨らむ分続編への求めが強くなるだろうが、それが当たるにせよ外れるにせよ、今作はそういったことも楽しみとして希望になる良い映画だった。

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